XRP価格はここ数週間、反発の兆しをつかめず、複数回の回復失敗が弱気圧力を強めている。トークンは下落トレンドにとどまり、暗号資産市場全体の停滞感を反映している状況。
こうした弱さが続く一方で、XRP ETFへの資金流入は続いており、機関投資家の需要が底堅いことを示している。
XRP ETF需要が依然堅調
XRP保有者の損失は着実に拡大し、直近の価格推移への圧力となっている。Net Unrealized Profit and Loss(NUPL)データによると、含み益は年初来最安水準まで落ち込んでいる。1.86ドルを超えて購入した投資家は現在損失を抱え、この水準未満で参入した保有者のみが利益を維持している。
この変化は長期保有者の行動への懸念を呼んでいる。1年以上XRPを保有するアドレスは、残りの利益を確定するため売却を検討する可能性がある。これら保有者による利益確定売りが加速すれば、売り圧力が強まり、XRP価格の安定性が一段と損なわれる展開も考えられる。
XRP ETFは、同資産における最大のマクロサポートとして機能している。6週間前の上場以降、これまで1日たりとも資金流出が記録されていない。この安定性は、市場全体の不透明感と現物市場の取引減少が進む中、際立っている。
この勢いは7週目に入っても続いている。クリスマス直前の取引日には、XRP ETFへの流入額が1193万ドルに達した。このデータは、個人投資家のセンチメントが弱含み、価格動向も抑制される中でも、機関投資家がXRPの長期的な見通しに自信を持ち続けていることを示している。
執筆時点でXRPは1.86ドル付近で推移し、1.85ドルのサポート水準をわずかに上回っている。価格は6週間以上続くダウントレンドラインの下に抑えられている。この構造を抜け出せない状況が繰り返され、短期トレーダーの間で弱気センチメントが強まっている。
現在の状況下では、ブレイクアウトは難しいと見られる。市場の方向感は定まらず、損失拡大が追加の売りのリスクを高めている。ETFへの資金流入が価格を下支えし、XRPを1.79ドル以上にとどめる可能性がある。一方、同水準を下回ると、下落が1.70ドル付近まで続くリスクもある。
ただし、市場環境が変化すれば、見通しも変わる可能性がある。リスク選好の高まりにより、XRPが1.85ドルで下げ止まり、反発する展開もあり得る。ダウントレンドラインを明確に上抜ける場合、1.94ドルが目標となる。この水準を突破すれば、2.00ドルへの上昇余地が開け、弱気見通しは否定される。


