XRPは引き続き売り圧力の下で推移している。暗号資産市場全体の弱さがセンチメントを押し下げている。トークンは短期的な下落トレンドを維持しており、マクロ環境の弱気ムードや投資家の根強い懐疑的な見方が要因。
一方、リップルの事業展開は進んでいる。これにより、XRPの価格安定や回復に向けた長期的な下支えとなる可能性。
RLUSDがバイナンスに上場
リップルは最近、米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」がバイナンスで上場されたと発表した。上場によってRLUSDの認知度と利便性が高まる。これは、世界中でステーブルコインの採用が加速している中で重要な動き。利用拡大は、デジタル決済・決済インフラとして発行エコシステムの重要性を高める傾向がある。
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RLUSDは現在イーサリアムネットワーク上で稼働しているが、今後XRPレジャーへの拡張が実現すれば、重要な意味を持つ。XRPLとの統合はオンチェーンユーティリティや取引需要、ネットワーク活性化につながる。この動向はリップルにとって、トークン化や国際決済の成長による恩恵が見込まれ、間接的にXRPのファンダメンタルズを支える。
XRP保有者が売却進める
これらの進展があっても、XRP保有者は慎重な姿勢を崩していない。オンチェーンデータでは、直近の取引で実現損益がマイナスに転じた。投資家が取得価格を下回る水準でXRPを売却している。これは短期回復よりも下落懸念が強いことを示す行動。
損失確定はリテール層の迷いを示す。弱含みの中で売却が続く状況では、ファンダメンタルズが改善しても勢いの転換は鈍化する。投資家心理が安定するまで、XRPがリップルのエコシステム進展を直ちに価格上昇に反映する展開は難しい。
一方、機関投資家の動きは対照的なシグナルとなっている。1月16日までの1週間で、XRPの機関投資家流入額は6950万ドル。月初からの累計流入は1億810万ドルに達した。XRPが下落基調にもかかわらず、継続的な資金流入は大口投資家の長期的な信念を示す。
機関流入は往々にしてトレンド転換を先取りする。こういった参加者は悲観的ムード下で着実に蓄積することが多い。継続的流入は流動性を支え、下値リスクを軽減する。リテールの慎重姿勢と機関の自信というギャップが、XRP価格反転の土台となる可能性。
XRPは本稿執筆時点で1.96ドル付近で取引されている。2週間以上続く下落トレンドラインを依然として上抜けていない。技術的には圧力が続くが、ファンダメンタルズ改善や機関需要拡大によってブレイクアウトの可能性が高まる。下落トレンド脱却は短期的な勢いの大きな転換点。
トレンドライン上抜けが確定すれば、XRPは2.00ドルの心理的水準越えが見込まれる。2.03ドルをクリアすれば、2.10ドル到達への道が開ける。モメンタムが高まれば、短期的に2.35ドル付近までの回復も現実味を帯びる。
XRPが2.00ドルを再び突破できない場合、上昇シナリオは後退する。この水準で押し戻されれば、再び売り圧力が強まる可能性。そうなれば、XRP価格は1.86ドルやそれ以下まで下落する展開も想定され、強気シナリオは否定され下落トレンドが続く形となる。


